前株 と 後株

会社を設立する際、意外と悩むのが「株式会社」という言葉をどこにつけるか、いわゆる 前株 後株 、どちらにするかという問題です。2024年のデータによると、設立された株式会社のうち約65%が「前株」を選んでおり、残りの35%が 後株 という結果が出ています。しかし、「なんとなく」という理由だけで決めてしまうと、後々法務や取引先とのやりとりで困るケースもあるため注意が必要です。業界慣習・対外的印象・将来的な展開を見据えて決めるべきと考えます。

前株 と 後株 の画像

前株 と 後株 とは

前株 と 後株 の意味と基本

まず「前株」「後株」とは、社名における 株式会社 という文字の位置を指します。例えば「株式会社〇〇」が前株、「〇〇株式会社」が後株です。法的にはどちらでも設立可能であり、法律上の優劣はありません。

前株 と 後株 なぜ呼び方が分かれているのか

この呼び分けは、旧商法時代の名残でもあり、以前は 前株 が一般的でした。しかし近年では社名の響きやデザイン性を重視して後株を選ぶ企業も増えています。

  • 「株式会社〇〇」は社名のインパクトが強く、堅実な印象を与えます。
  • 「〇〇株式会社」は社名を先に覚えてもらいやすく、柔軟なイメージがあります。
  • どちらでも登記上は問題ありませんが、書類上の統一が重要です。

法務・登記的な違いは?

登記上の正式名称

実務上、 前株 か 後株 を選ぶ際、登記簿に記載される「商号」がそのまま正式名称となります。つまり「株式会社〇〇」と「〇〇株式会社」は、法務局の登記簿において別の会社として扱われるため、完全に同一の名前とはみなされません。

トラブルを防ぐための注意点

前株と後株の違いを軽視すると、書類や契約書で社名を誤記されるリスクがあります。たとえば銀行口座開設や契約時に「株式会社〇〇」と書くべきところを「〇〇株式会社」と記載されると、手続きが差し戻されるケースもあります。

業界別まとめ( 前株 vs 後株 )

製造業や建設業は前株が主流

  • 製造業では「株式会社〇〇」の形式が約80%以上を占めると言われています。
  • IT業界では「〇〇株式会社」の割合が50%を超えるという調査結果もあります。
  • 飲食業や美容業など小規模事業では自由度が高く、後株が増える傾向です。
業界傾向
銀行・金融・保険前株がやや多いが、後株も多数
医療・介護・福祉後株が圧倒的に多い
製造・建設前株が多め(伝統的な社名が多いため)
ベンチャー・IT・ヘルステック後株が主流(言いやすさ・ブランド重視)

医療業界での実際の使用例

医療・ヘルスケア分野では 後株 が一般的

医療関連会社では 後株 の社名が多く見られます。エムスリー株式会社、CYBERDYNE株式会社、Ubie株式会社などが有名ですね。

医療業界の前株利用も結構多い

比較項目前株(株式会社〇〇)後株(〇〇株式会社)
読みやすさ・自然さやや堅い印象・商業的日常会話や表記に自然で親しみやすい
伝統業界(医療・士業など)少数派(堅め・金融系)多数派(医療法人やクリニック系もこちらが多い)
ベンチャー・スタートアップ系技術系・IT系に多い医療×DX領域でも後株が主流
電話対応や名刺交換時「株式会社」→「〇〇」で区切られる「〇〇」→「株式会社」で言いやすい

銀行とのやりとりで前株が便利と言われる理由

書類作成上の安定感

銀行との取引では、 後株 より前株の方が便利と言われることがあります。その理由は、銀行の書式やシステムが「株式会社〇〇」というフォーマットを標準としていることが多いためです。

実際は後株でも問題ない (理由)

現実補足
銀行は正式な登記名を照合するだけ前株・後株かは検索結果や社名フリガナの話程度
会社印、法人番号、登記簿謄本で照合される銀行印や書類の整合性が重視されるため、名前順は関係なし
登記上の社名と銀行書類を一致させればOK名義違いで口座開設不可になることはない(例:「前株で口座を断られる」は誤解)

私の場合 ( 後株 を選びました)

後株を選んだ理由

銀行口座の利便性で前株にする理由はほぼ不要ということだったので、私は単純に響きで 後株 を選びました。上でさんざん説明しているのに、結局なんとなくです。

まとめ

今回は 前株 と 後株 の違いについて詳しく解説しました。法的な優劣はありませんが、業界や実務面ではそれぞれメリット・デメリットが存在します。あなたがどの業界でどのような印象を与えたいかによって、最適な選択は異なります。あとはなんとなくの響きも重要だと私は思います。

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